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スマイルジョインズ  メンバーコラム No.6

メンバーのコラム<No.6>

一人ぼっちの精神障がい者をなくせ〈No.6〉

一人で落ち込んでいるときは本当に嫌ですね。
又、あまり自分の病気が周りに知らされていると、それだけで嫌な気分に追い込まれます。
陰で自分の病気を噂されているんじゃないか、周りで白い目で見られているんじゃないか、と極度の不快と共に頭の中の妄想はグルグルと回転し始めます。
それは、自分以外は皆敵に思えてくるという様な、最低の落ち込みです。
それに、何かにつけて自分をいじめてくる様な人と関わり合いを持っていると、それが自分を陥れるために先回りして罠を作って待っているんじゃないか、というような妄想を持ってしまうこともあります。
今でも道を歩いていて、向こうに口の悪い知らない子供が何人かたむろしていると、彼らから何か言いがかりをつけられて自分のプライドが汚されるんじゃないか、なんて思えてくる。
こんな経験は、遭遇したことのある人にしか分からない嫌な出来事だと思います。
一人でいるとき、鬱で落ち込んでいるときにショックを受ける、又はいくつかのストレスによって心が蝕まれてくる、そんなときに心が病むことがあるようです。
そういう場合、精神面の病気の知識を持つ人が周りにいれば良いですが、その方によっては、この病気に掛かってしまった本人のことを、他人に知られたくないという思いで、病院に直ぐに連れて行くことを躊躇します。
ですが、それが良くないこととは気付かず、そのうちに症状が治まるだろうと思って長らく放っておく。
そこから最悪の事態が生じてしまい、本人の治り方は非常に悪くなります。
ですから一人で暮らしている人や、家族又は傍にいる人が精神的な病気について知識が浅い場合には、注意が必要になります。
そのため、都心でも地域ぐるみで人と人とは関わりを持たなければならないでしょう。
ある程度常識の範囲で、隣近所に関心を持つことは、今の日本の世の中、一個人のためにもお互いのためにも、必要なことだと思います。
最近の「お声かけと見守り」が大切なことになってきた風潮からも、それは確かに分かります。
最初に掲げた合言葉「一人ぼっちの精神障がい者をなくせ」は、故立山尚さんの遺したスローガンです。
この言葉に出会い、共感してこのコラムを書かせて頂きました。
この言葉を目的として、皆さんで協力して助け合って生きていきましょう。
そして障がい者の人達も、(出来ることなら積極的な)挨拶をしていきましょう。
障がい者の方々が暮らしやすい町が、誰にとっても一番幸せに暮らしていきやすい町だと思うから。。。

菊池 初(仮名)

更新日:2024年03月22日